お金借りることは自己破産者の場合はどうなの?
お金を借りることは自己破産をしていてもできるのでしょうか?
どうしても返したくても返せない借金があり、やむを得ず自己破産をしてしまったという経緯があったとしても、
・生活をしていく中ではお金が必要になる状況
というのはあったりしますよね。
ですが、自己破産をしてしまうとお金を借りられないというイメージを多くの方がお持ちだったりします。
実際にあなたもそう思われていらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、お金を借りるということは自己破産者でも可能なのかどうかをお伝えしていきます。
また、可能だった場合の手段はどのようなものがあるのかもご紹介しますので、よろしければご参考になさってみてください。
お金借りるのは自己破産でもできるの?
お金を借りることは自己破産でも可能かどうかですが、
・完全に不可能ではないけど、あなたの現在の状況によって借りられるかどうかが決まる
というのが答えとなります。
自己破産をしてしまいますと、基本的にはお金を借りることができなくなります…。
なぜなら、自己破産は「あなたに対する信用が大きく失ってしまうこと」になってしまうため、どこもお金を貸したがらなくなるからです。
そのため、どの金融機関や業者に申し込んだとしても、まず利用することは不可能だと思われているのが一般的な考え方です。
確かに実際にはそのような考え方に当てはまることがほとんどだったりします。
ですので、このような話を聞いたあなたは、
『やっぱり、自己破産をしていたら通常の業者などからは借りられないか…。』
と思われてしまうかもしれません。
ですが、初めにお伝えしましたように、あなたの現在の状況によっては自己破産でも融資を受けられる可能性があります。
どんな状況であれば自己破産でもお金を借りられるの?
銀行や消費者金融などの金融機関や業者は、あなたから融資の申し込みを受けた際には、
・あなたの信用情報を確認する
ということを行います。
その信用情報を確認した時に、あなたが自己破産をしたことが記載されていた場合、その時点で即審査に落ちてしまうことになります。
そして、あなたをはじめ、各利用者の方々の信用情報の記録を保存しているのが信用情報機関という所です。
信用情報機関は3つあり、
・CIC(指定信用情報機関)
・JICC(日本信用情報機構)
・KSC(全国銀行個人信用情報センター)
といった機関があります。
各3つの機関を利用しているのは主に、
・「CIC」や「JICC」…消費者金融
・「KSC」…銀行
となっています。
KSCは「全銀協」や「JBA」と呼ばれることもあります。
上記の3つの機関は各機関それぞれで自己破産に関する記録を保存する期間というのがありまして、
・「CIC」や「JICC」は【5年間】
・「KSC」は【10年間】
という期間それぞれで保存されます。
つまり、各機関の自己破産による記録の保存期間を過ぎれば、自己破産をされたあなたでも再度お金を借りることができるようになります。
ただ、「CIC」や「JICC」の自己破産に関する記録保存期間は「5年間」となってはいますが、「KSC」の情報を共有することもあります。
そのため、実質のところで言いますと、
・自己破産後の「10年間」はお金を借りることができない
というのが基本であるとお考えください。
あなたご自身の信用情報ですが、各信用情報機関にてご確認いただくことができます。
情報の開示は有料となっていまして、各機関の開示手数料はどこも「1,000円」かかります。
信用情報の開示手続きの申し込みは、各機関であります、
・CIC(クレジットカードやローンに関する情報)
・JICC(消費者金融に関する情報)
・KSC(銀行に関する情報)
のホームページから行うことができますので、よろしければご覧になられてみてください。
絶対に10年間はダメなの?
基本的には、自己破産をしてしまうと10年間は銀行や消費者金融などからはお金を借りられないと先程お伝えしました。
ですが、絶対に10年経たないと融資は受けられないというわけでもありません。
利用する所によっては、CICなどの信用情報機関に自己破産に関する記録が保存されている期間中であっても融資を受けられる可能性がある所があります。
とは言え、銀行や大手の消費者金融は利用することは難しいです…。
それでは、どこであれば利用できるのかということですが、それは中小の消費者金融となります。
人によっては、自己破産してから3年後に借りられたという人もいます。
早い人では1年後という人も。
中小の消費者金融は、銀行や大手の消費者金融と比べて、審査の判断基準に柔軟性があります。
もちろん、だからと言って、誰でも審査に通るわけではありません。
例えばですが、
・安定した収入が継続的にあり、返済能力がある方
・同じ勤務先に1年以上(またはそれに近い期間)勤めている
などのように、しっかりとした審査基準というのはあります。
ただ、銀行や大手の消費者金融などでは「自己破産者はまず落とされる可能性が高い」ことに対して、中小の消費者金融は、
・たとえ、自己破産をしたことがある方でも、現在の状況が融資を受けられる基準に達していれば融資可能対象者と判断される
ということがあります。
そのため、自己破産者でも中小の消費者金融であればお金を借りられる可能性があるというわけなんです。
とは言え、融資を受ける際の希望金額は、多くても10万円までにされたほうが良いでしょう。
それ以上となりますと、審査基準がさらに厳しくなり、審査に通らなくなってしまうこともあります。
ですので、希望金額は必要な金額のみを希望して、多くを望まないように気を付けてください。
また、返済方法も明確にされたほうが良いでしょう。
そうされることであなたの印象は良くなります。
消費者金融ならどこでも良いというわけではない
中小の消費者金融を利用すれば、自己破産をしたとしてもお金を借りられるかもしれませんが、どこでも良いというわけではありません。
過去に融資を受けていて自己破産をしてしまった消費者金融の場合は、再度利用することはできません。
と言いますのも、消費者金融側から考えますと、
・自分たちの所から融資を受けて自己破産をした人というのは、次もお金を返してくれるということに対する信用はできない
と思われてしまい、まず審査に通りません。
一般的な信用情報で言うところの自己破産によるブラック対象者という判断が、その金融業者の会社内で半永久的に保存されてしまっています。
ですので、中小の消費者金融であっても過去に利用して自己破産をした所は、
・たとえ自己破産後の10年が経ったとしても利用不可能
とお考えください。
それ以外の中小消費者金融であれば、利用できる可能性があります。
ホワイトになっても安心しないで!
自己破産に関する記録は長くても10年ですので、その期間が過ぎれば、記録は消えることになります。
その場合、自己破産した記録とともに、
・あなたがこれまで利用したクレジットカードや何かしらのローンの履歴
なども記録されていない状態となります。
そのように信用情報に何も記録されていない状態を「スーパーホワイト」と言います。
単純にホワイトと言われることもあります。
何も記録されていないというのは、問題がないというように聞こえるため、言葉を聞く限りでは良さそうに思えますよね。
ですが、このスーパーホワイトというのがネックになることもあるんです…。
と言いますのも、現在では、
・クレジットカードを使用したり、
・何かしらのローンを組んでいる(または、組んだ経験が一度はある)
という経験をされた方が実際にはかなり多いです。
何かしらのローンとは、車や家のローンであったり、商品を購入した時の分割払いなど様々な種類があります。
もちろん、全ての人が上記に当てはまる人ばかりだとは言いませんが、クレジットカードを使用した履歴なども信用情報として残るんですね。
決して悪い意味での記録としてではなく、ちゃんとした履歴だったとしても、
「この人はクレジットカードを使用したけど、支払いはしっかりとしていますよ。」
ということも記録として残るんです。
こういった記録も信用情報を確認する際の判断材料となるため、
・支払いをしっかりと行っているからお金を貸しても安心できる
と判断されることもあるのですが、スーパーホワイトの場合、そういった履歴も全て消えてしまいます。
当然ですが、銀行や消費者金融も信用情報機関の記録期間に関することなどは把握しています。
そのため、あなたの信用情報を確認した時に、その情報内容がスーパーホワイトの状態だった場合、
「もしかして自己破産をした過去があるんじゃないか?」
と思われてしまう可能性があります。
実際に、自己破産をした過去は一度もないけど、信用情報がスーパーホワイトだったという方が審査に落ちてしまうということがあるくらいです…。
このことから、スーパーホワイトになれば安心ということはなく、審査に落ちることもあるということを忘れないでください。
銀行は10年経っても無理な場合も…
銀行は、信用情報を確認する時に「KSC(全国銀行個人信用情報センター)」を利用します。
そして、全国銀行個人信用情報センターの自己破産による記録保存期間は「10年間」とお伝えしましたね。
ですので、
『10年経てば再度銀行を利用できるようになるかもしれない。』
と思われるかもしれません。
ですが、銀行の場合は必ずしも10年経てば良いというわけではありません。
その理由として、
・銀行は信用情報を確認する手段として、「全国銀行個人信用情報センター」だけを見ているわけではない
ということがあるからです。
自己破産をした場合ですが、信用情報機関の他にも、「官報」という国が発行する機関紙にもその情報が記載されます。
そして銀行によっては、その官報の情報をデータベース化することにより、記録として保存している所もあるんですね。
そのため、たとえ10年が経っていたとしても、全ての銀行で審査に通るようになるとは限らないというわけです。
また、銀行だけでなく、各銀行などと提携している各保証会社も同様に官報の情報を保存していることもあります。
保証会社は、銀行などから融資を受ける際の利用者に対する審査を行います。
このことから、自己破産をした対象となった銀行などの保証会社が、新しく融資を申し込む銀行などの保証会社と同じだった場合、
・たとえその銀行などで自己破産をしていなくても、審査には通らない
ということが残念ながら起きてしまいますのでご注意ください。
自己破産者が気を付けないといけないこと
自己破産をされた場合、お金の借り方以外にも注意をされるべきことがあります。
その注意すべきこととは闇金業者です。
基本的には銀行や消費者金融などからお金を借りることができないのが、自己破産をされた方。
闇金業者は、お金を必要としながらどこからもお金を借りられず困っている方を常日頃から狙っています。
しかも、一度自己破産をした方は、少なくとも10年間は自己破産を行うことができません。
たとえ、自己破産を行わなければいけない状況になったとしてもです。
ということは、闇金業者からすれば自己破産者は、
・自己破産されるという、万が一の心配がなくお金を貸せる相手
ということです。
そのため、言葉は悪いですが、闇金業者にとって自己破産者は格好の標的となります。
また、闇金業者の中には官報を確認している業者もあります。
官報は国が発行する機関紙で、自己破産者情報を記載していると先程お伝えしましたが、その官報を闇金業者はチェックしているんです。
つまり、あなたの情報が闇金業者に知られているかもしれないということです。
そして、闇金業者は官報にて確認した自己破産者に電話をかけるなどして、とにかくお金を貸そうとしてきます。
ですが、絶対に融資を受けないでください。
あなたにとって聞こえの良い言葉を言ってきますが、それらの言葉は本当に心からあなたを思っている言葉ではありません。
⇒ 闇金業者の見分け方とは?見極めるための調べ方を教えます!
もし、すでに融資を受けてしまった場合は、法律事務所などにご相談なさってください。
そうされないと、あなたはこの先もずっと返済の取り立てに苦しみ続けることになります。
お金借りることで自己破産に関するまとめ
自己破産をされると、その記録が最長で10年は残りますので、その間にお金を借りることはかなり難しいです。
また、闇金業者はそのようなあなたを狙ってきますので、十分にご注意ください。
一般的には自己破産者はお金を借りられませんが、あなたの状況次第では、お金を借りることが可能な場合もあります。
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